ある女性研究者の日記 :A Journal of a Female Researcher

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大学教員は「総合職」と痛感する、遅咲きの文系研究者です.静謐な環境が欲しいと思う今日この頃。。。

カテゴリ:読書録( 66 )

「益田ミリ」にはまる

相変わらず論文と向き合っております。

やっと草稿ができあがり、これからチェックへ。

でも、そのまえに最近私のひそかなお気に入りの作家を紹介します。

「益田ミリ」

イラストレーター兼エッセイスト。

図書館で軽く借りた一冊の本がきっかけです。

図書館の本はすべて読んでしまい、現在すべての「ミリ本」を制覇すべく買っては、読んでおります。

何と言うのかな、

ほんわか、肩肘張らない、小市民的でありながら、時にはど~んと散財する、
悩む、小さいことでも悩む、たたかうところはたたかう、などなど


共感できるところがいっぱいで、


「うんうん、そうそう、わかる、わかる」

と言いながら読んでいます。

OLはえらい (文春文庫PLUS)

など、短期間でしたが、民間企業勤め経験のある私にはとっても説得力がありました。


でも、「益田ミリ」。恐るべし。最近、ブームになっているそうな。

先日行った美容院で読んだ女性週刊誌に一ページの大きな広告が載っていました。

*OLはえらいは、4コママンガ&エッセイ風です。
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by redsunflower | 2009-05-09 11:53 | 読書録 | Trackback | Comments(0)
連休中に久しぶりに旧宅へ戻り、一日中草ひきをしました。

今、何とか手を打たなきゃ、夏には庭に足を踏み入れられないくらい草がボーボーになります(昨年の苦い経験)

翌日は、やっぱり筋肉痛でした。^^;

で、久しぶりの旧宅の本棚から以前読んだ本を数冊持ち帰り、久しぶりに読み直してみました。

この本もその一冊。

まだ、ドクターの学生の頃に読んだのかな?何となく自分の研究分野以外のことが気になって。。。

やっぱり

「東大」、「上野千鶴子」が強力キーワードで惹かれたのは事実です。

で、今は、

「ケンカを学ぶ」、

ところに惹かれました。ハイ。

芸能界で若くない(といっても私より年下だけど)独身女性タレントは、結構厳しい立場だと著者は説く。

もちろん、仕事にもよるのだろうけど、少なくとも著者の仕事現場では、

「女はだまれ」
「行かず〇家のおまえに何がわかる」

など日常茶飯事だったそうで。しかもオンエアでも。

TV番組とはいっても、影響力はある、何とかして、「瞬時に議論に勝つ方法」を求めて著者は東大の上野ゼミに留学(!)するのである。タレントと言っても、容赦なく上野ゼミでは一般の学生と同じように猛勉が求められ、仕事との両立でフラフラになりながら、でも真摯に向かっていく。上野教授の描写も天下一品だけど、東大生のゼミメートや、上野ゼミを訪れる研究者の話もなかなかなものである。

時々、研究の真髄をついた言葉が、著者のわずか一年のゼミ生活の中で、語られているのを目にすると、
本物の研究の厳しさの中でしか、研究の真実は見えないのだと改めて思う。


さて、ケンカの話だが、

「相手にとどめをさしていはいけません」と上野教授は言ったそうな。

その理由が最高。

「その世界であなたが嫌われ者になる。それは得策じゃない。あなたは、とどめをさすやり方を覚えるのではなく、相手をもてあそぶやり方を覚えて帰りなさい」(p.24)
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by redsunflower | 2009-05-07 13:50 | 読書録 | Trackback | Comments(0)
研究と教育のハザマで迷える私に,

「これだ」と思える本に出会いました.
タイトルは「大学教授になる方法」ですが,実際は「大学教授であり続ける方法」と言った方がよいでしょう.

以下,抜書きです(一部,要約)


p139
大学教授には,研究費も休暇もないと思いたい

「仕事」は習慣の力によって持続するものです....(略)大学の授業以外の時間を,教育研究のために使うきちんとした人生設計を持とうとしない限り,気がついたら,ただ中身のない中途半端な遊び人と化している,という場合がほとんどです.いい仕事をしている先達,若い人に共通しているのは,機械的に仕事を持続して,ガッと短い休暇をとることです.彼らは,決して,ガッと仕事をして,長い休暇を楽しむというタイプではありません.


p.148
学問への好奇心は,雑学によって深まる

教育研究者として,常識,正確には教養がないではすまされない.
1.教育者として教養の欠如は致命的.自分の研究した専門を専門用語と専門技法を駆使して教えてすますことができるのは,大学院においてのみである.

2.自分が研究した専門領域のことだけを講義すればすむのであれば,こんな簡単なことはない.

3.現実的であろうが,観念的であろうが,何かを知りたい,という知的欲求に支えられていなければ,学問がすすまないだけでなく,講義を聴く学生の胸に迫ることはできない.


p.153
教養は読書によっては身につかない.

読書を積んだからといって,教養はつきません....(略)専門の本を読む.専門周辺の本を読む.専門にまるで関係のない本を読む.しかし,自身はあくまで専門家であることをやめようとしない.こういう知的営為によって教養は形成される.

p.178
教育は研究と通底していて,効力を発揮する

よい研究者でよい教育者は少ない.(略)よい教育者で,非研究者はいない.

p.204
学問も教育も専門が基盤
専門で優れていれば,それでよし,などとはいいません.しかし,特定の分野で専門家である,ということが研究者の最低条件です.ペーパー(学術論文)は,専門能力の一つの証です.従って,しっかりしたペーパーのない人は,専門家として認められません.ペーパーであれば何でもいいというわけではないのです.

専門は廃れても,専門を習得する技術は廃れない.
自分の習得した専門の知識や技術は,その大部分は廃れると思ってください...(略)その専門を習得するために得た学的「技術」は廃れません.


ただし,本文中に

「家事や育児にかまけていては研究は出来ません,云々,」

というのは,どうもね~.

前提には,【大学教授イコール男性】 という思いがあるのでしょうか.

では,女性研究者はどうすればいいの!?と思わず突っ込みを入れてしまいました.

家事,そして育児をしながらも,

多くの女性研究者は,仕事の上では男性と同じ質と量の成果を求められるのですから.
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by redsunflower | 2008-09-06 09:36 | 読書録 | Trackback | Comments(5)
著者は 元JTB勤務。略歴には「JTBアジア.取締役日本支社長」とある。大手のホテルに泊まると、ホテル関係者が挨拶に来るから「落ち着いて勉強時間が確保できない」と記されているほどだから、旅行業界ではそれなりに知られた方だったらしい。

いわゆる「一本釣り(業界用語:公募ではなく、という意味らしい)でサラリーマンから大学教授(最初は助教授)に転身したお話である。

もちろん、新設学部には、「目玉」といったら失礼だが、インパクトのある教授陣を招聘することはよくある話だ。元JTB役職の人を採用した新設学部の意図も感じられなくもない。

著者本人も、「受験生勧誘の大学要綱パンフレットにかつての会社名が記載されるコトに関して、単なる経歴を超えて紹介されるとすれば、完全に独立した大学教授だといえないでしょう」
と、大学の意図を認めている様子がうかがえる。

しかし、著者が「一本釣り」されたのは、彼の経歴に加えて、多忙なサラリーマン生活の傍ら、執筆時間を捻出し、地道に努力を続けてきたからに違いない。研究活動の全くない者は、どれほど有名人であっても、特に新設学部では認可などの関係もあり、簡単には認めれらがたいであろう。

著者は、サラリーマンをしながら「勉強する時間」を細切れに、しかし、戦略的に見つけている。
たとえば、、会社近くで泊まる時は、冒頭の「いろいろしがらみがある」高級ホテルではなく、カプセルホテルにするとか、日曜夕方出社して、自分の仕事の段取りを立てるとか(土曜出社だと、平日同様他の案件もこなさなきといけないので、自分の仕事ははかどらないらしい)、また、勉強するための喫茶店は、会社から一駅くらい離れた場所に見つける(近くだと、会社の人間が多く集中できない)など、など。

研究時間がない、と嘆いている人にも(私を含めて)非常に参考になる。

このように、目標を立てて、戦略的に物事を進めることが出来る人が、やはり企業でもそれなりの立場についていくのだろうな、とも思った次第である。
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by redsunflower | 2008-07-24 08:56 | 読書録 | Trackback | Comments(0)
makurikuriさんのブログに宇宙飛行士募集の話が載っていたので、図書館で見つけて借りてきました。

宇宙飛行士になりたい方、試験を受けている方、

かなり参考になる本です。いろいろな試験が事細かに、書かれています。特に医学検査は筆者がドクターだけあって、詳しい。読んでおくだけで、本番の検査に余裕がでてきそう。

筆者は麻酔科のドクター、40歳で宇宙飛行士の試験に臨み、最終選考まで見事残ったけれど、最後に夢かなわず。

でも、気力、体力、知力と全力を尽くして、ミドルエイジで超難関の畑違いの試験に臨まれた、筆者の姿勢に励まされる。
ドクターという仕事もやりがいがある、素晴らしい仕事だと思うが、それ以上に宇宙飛行士ってロマンをかきたてるものなのだろうか。閉所恐怖症の私には、想像もつかない。


ちなみに、このときの合格者が古川聡さん、星出彰彦さん、角野直子さんだ。
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by redsunflower | 2008-07-09 20:19 | 読書録 | Trackback | Comments(0)
今年は、源氏物語が世の中に出てから(と確認されてから)1000年目だそうな。。

マスコミや書評などでもよく目に付き、源氏物語に対する興味がふくらんでいました。

だって、高校のときの古典の教科書では、

「いづれの御時にか。。」とか「須磨にはいとど。。」とかごく一部しか習わなかったし、
断片的な知識では、光源氏の女性放浪、とか今だとスキャンダラスなエピソードがいっぱいという感じだったのですから。

もちろん、最初からあの膨大な量を読むエネルギーはないので、源氏物語のあらすじがわかる1冊の本を図書館で借りてきました。。

夜中2時まで一気に読了。

もちろん、艶やかなエピソードがいっぱいで、ほー、というか、

今の基準で考えると、

「何考えているの?!」

と突っ込みをいれたくなるストーリーではありますが、

逆に、人間の性(サガ)とか、哀しみなど

この物語が1000年前に書かれていたことに改めて感心します。

それにしても、教科書にこの源氏物語の艶っぽい(なまめかしさ?)を入れるのは苦労だろうなと拝察します。

やはり、無難な冒頭や須磨の生活ぐらいの描写あたりに落ち着かざるえないでしょう。

ただ、この文学の真骨頂は十代より、ある程度の年齢を重ねたものでないとわからないかもしれませんね。与謝野晶子や瀬戸内寂聴氏らが、人生の後半をすぎたころから、現代訳に取り組んだというのも理解できます。

いつか、サマリーでなくて、すべて読んでみたい(もちろん現代語訳で)と思った私です。
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by redsunflower | 2008-06-03 12:34 | 読書録 | Trackback | Comments(0)
ひさ~しぶりの読書録です。

いきなり、何故、指揮者本なのか?

この年末年始、突然の引越しやら何やらで、超多忙だった私。

さすがの私も、ちょっと「まいっちゃった」時がありました。

そんな時にふと見たTVである番組の再放送が流れてました。


のだめカンタービレ♪

最初は、「ナンダ、これ」と思いましたが、音楽大学を舞台に指揮者をめざす千秋くんと彼にあこがれる変な女の子、野田恵(のだめ)(でも、本気をだせばピアノがすごい)を中心に繰り広げられるドラマ。大笑いすること、ほろりとすることの連続。
劇中のBGMがすべてクラシック、というのも気に入りました。

さらに、お正月にはスペシャルも放映されて、

疲れた体と心に見事、ビタミン剤となってくれました。

そういうわけで、ドラマの中で、指揮者なるものに、関心をいだいた私。先日、図書館でこの本を見つけ、即借りちゃいました。

100人のうち、聞いたことある名前は、カラヤンとか、朝比奈隆とか小澤征爾とかごくわずか。ほとんど知らない指揮者のエピソードですが、意外と人間っぽい面が紹介されていたり、あるいは酷評もあったりして結構楽しめます。
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by redsunflower | 2008-02-20 12:59 | 読書録 | Trackback | Comments(2)
ある化粧品メーカーから送られてきた雑誌に日本初の女子留学生として紹介されていた記事があったので、「人生を切り開いていく女性」が好きな私としては、見逃す法はありません。すぐ、図書館でゲット。

大山捨松は、あの津田梅子らとともに、岩倉使節団ととともに11歳の時アメリカへ向かう。

よく幼い女子を、留学に行かせたものだと思っていたけど、この女子留学生たちは、みな、明治新政府に逆らった藩の出身だった。つまり、逆賊となってしまった「旧藩」の汚名を少しで晴らすという思惑が、送り出した側にあったのは興味深い。ちなみに本名は「咲子」、「捨松」は留学が決まり、生きて帰ることができるかどうかわからないので、母が「捨てて待つ」という意味でつけたそうである。母親としては、本当に厳しい覚悟が要っただろう。

日本人女性初のアメリカの大学学士として、帰国したが、彼女には経験と知識を活かせるポストなど用意されていなかった。男性留学者は、次々と高官にとりたてていかれるというのに。また、彼女自身、母語である日本語の読み書きがやはり十分でなかったことも災いした。

結局、彼女は、結婚し、「上流階級の社交界」を通して、自らの能力を発揮する道を選ぶ。バザーや寄付などの概念が広まったのも、彼女の活動が貢献したらしい。

様々な紆余曲折があり、挫折も中傷もあったそうだが、最後まで、「自分の置かれた立場で最善を尽くす」という彼女の姿勢は変わることがなかった。

明治の時代、こんな女性が実在したことに勇気付けられる一冊である。
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by redsunflower | 2007-05-23 19:36 | 読書録 | Trackback | Comments(0)
仕事、仕事のGWでも、やっぱり普段よりちょっぴり精神的余裕があって、

図書館で10冊本をかりてきました。眠る前のひととき、本を読むシアワセ…

で、久しぶりの読書録。

以前から、その強烈なタイトルだけは印象に残っていたので、図書館で迷わずゲット。
副題に「女性の身体性を取り戻す」とあります。

前半はなかなか興味深かった。

女性の身体が、戦後数十年のあいだに、それまで伝承され、受け継がれてきた「力」を失ってきたという視点。昔の女性は月経血すらも、コントロールする術を知っていたとか。日本の助産婦(士)制度が世界にまれをみぬ女性の本来の出産に寄り添ったものであったとか、それが病院で出産することが当たり前になり、本来女性が体験すべき「かけがいのない経験」が、おきざりにされてしまったとか。日本では、母性保護の観点が希薄であったという主張も納得がいきます。

ただ、作者が
「この本で取り上げたことは、科学的な根拠のあること、あるいは、ただ、私の気付きに過ぎないこと、が混じっています」
とあるように、

問題の解決策として、

早婚、早出産、充実した性生活、

と述べているには、違和感を感じます。セクシュアリティの流れが悪いと病気になる、つまりオニババ化の原因とまで書いておられますが、こう断定調でいいのか?と思います。

それにしても、本って、インパクトのあるネーミングが大切ですね。このタイトルでなければ、決して手に取らなかったでしょう。
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by redsunflower | 2007-05-03 14:20 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

マシンガン読書

もろもろの締め切りを午前中に果たした日の午後は。。。

ゆっくりお茶をのみながら 趣味の読書、









だと、いいんですが、

今日は、注文して届いていた本を

「マシンガン読書」する。

以下、メモ書き。

「不都合な真実」アル・ゴア著 ランダムハウス講談社
地球温暖化問題を中心に環境問題をビジュアルに見せる本。環境問題初心者にはわかりやすいだろう。(よし、映画のDVDも買おうと思う)


「入門環境経済学」日引 聡、有村俊秀著 中公新書
環境問題を実際社会の中で、どのようにアプローチすればいいのかを経済学の理論で易しく(それでも初心者には?もあったが)解説。以前、環境問題を授業で扱ったとき、事象の解説だけで、何かがかけていると感じていた。環境問題が大事なのはみんなわかっている、それをどうやって経済に最小の負担で、未来の地球を守る提言ができるのか、やっとわかった(ような。)経済の理論って、おもしろいな、と思いました。


「切磋琢磨するアメリカの科学者たち」菅 裕明著 共立出版
副題が「米国アカデミアと競争的資金の申請、審査の全貌」とある。話には聞いていたけど、アメリカの研究者たちの道を説明している。日本のアカデミアに足りないものを示唆してくれる本だ。研究留学を考える人は、読んでおいた方がいいかも。


もともと読むのは速いわたし。速読と言うか、情報にざーっと目を通しただけだけど、こういう本を読んだという記憶は残る。そして、必要な時にまた読み返すようにしている。

さ、息抜きもしたし、明日はまた出版本に向けて、頑張ることとしよう。


それにしても、あったかすぎない?

キッチンリフォーム中、ナベで晩ご飯を乗り切ろうとしたけど、あったかくて、鍋物をする気にならない。

うーん、毎晩のおかずに四苦八苦しております。> <

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by redsunflower | 2007-02-20 22:51 | 読書録 | Trackback | Comments(2)