ある女性研究者の日記 :A Journal of a Female Researcher

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大学教員は「総合職」と痛感する、遅咲きの文系研究者です.静謐な環境が欲しいと思う今日この頃。。。

「職業としての小説家 (SWITCH LIBRARY)」村上春樹著 

ごめんなさい。白状すると私は村上春樹氏の小説は読んだことがありません。
ただ、彼がとても有名なベストセラーであることぐらいは知っています。
そして、彼に関心を抱いたのは、エルサレム賞受賞スピーチを知ってからです。作家という職業についている村上氏に畏敬の念を抱きました。

さて、この本は彼の作家としての秀逸なノンフィクションです。作家になったきっかけ、彼の文体の成り立ち(驚くべき手法!)そして、文学賞に対する考えなども興味深いのですが、彼が長い間文学界から冷遇されてきたことを知り驚きました。また、ずいぶん前にハワイ大学でお師匠様に研究のproductivityについて相談していた時、「Murakami とかいうベストセラー作家がハワイ大にしばらく滞在していて、彼の勤勉な作家活動に感心した、、、」みたいに言われたことがあります。当時はムラカミ?って誰だろう、ぐらいにしか思ってなかったのですが、彼は執筆を世界中で行っていると本書で知り、あのムラカミとは村上春樹氏だったのだと気づきました。productivityでは有名なお師匠様がほめるくらいの勤勉さがあるからこそ、彼が作品を次々と生み出しているのでしょう。研究にも通じるものがあると思います。
個人的には本書のあちこちで「(  )カッコ書き」で後述説明されている文体に親近感を覚えました。私もこの書き方が好きなのですが、仕事上、(  )説明の文体は封印しています(なるべく)。←こんな感じ。

こうなればやはり村上氏の本を読むしかない、でしょう。




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by redsunflower | 2018-03-06 17:32 | 読書録 | Trackback | Comments(0)