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ある女性研究者の日記 :A Journal of a Female Researcher

カリスマドッグトレーナー

再びFOXBSのTV番組の話で恐縮です。

カリスマドッグトレーナーという番組が放映されています。

問題のある飼い犬のところにトレーナーのシーザーが訪問して、その犬をしつけるというものですが、いわゆる「しつけ」ではないのです。

犬は群れ社会で生きる動物であり、pack leaderのいうことは聞きます。でも、自分が相手(たとえ飼い主で餌をもらっていても)より群れの中で優位だと感じるとそれに応じた行動をとってしまうのです。いったんその関係が出来てしまうと、言うことを聞かなくて「○○(犬の名前、静かに」と大きな声で怒っても効果はないそうです。

しつける、だけなら、普通の有能なトレーナーならできそうです。ただ、シーザーが優れているのは犬の行動を分析し、それを言葉で表現し、何をするべきが具体的なアドバイスを飼い主にできる点です。

番組に登場する犬の飼い主(視聴者)の多くは、子犬の時に溺愛し、さて大きくなったら問題行動に悩むというパターンが多いようです。ただ、「困った」といっても「犬に厳しくするのは嫌だ」と考える人も少なくありません。

シーザーは、これらの飼い主に、犬のpack leaderになる大事さを伝えます。リーダーは怒るのではなく、毅然と対処しなくてはなりません。また、punishment(しかる)とdiscipline (規律)の違いも指摘します。犬が悪さして大きな声でしかっても効果はほとんどなく、毅然とした態度で臨むこと、屈しないことが何より大切と言います。

時には獣医師にも犬の扱い方を注意しているのには驚きました。動物病院で見てもらうときに、飼い主に対するリップサービスからか「は~い、○ちゃん、元気だったあ~」と愛想よく診察しようとする獣医師に、「犬の心理からいうと、不安定な犬にはクールに対処すること、甲高い大きな声は余計不安にさせる」と冷静に説明していました。

私は、犬は飼っていませんが、犬に引きずられるようにして散歩している人や、溺愛している人を身の回りで見ることも多く、参考になります。また、シーザーが飼い主(自らシーザーに来てもらうことを望んだろうに、シーザーの方針に警戒心を抱いている様子がありあり)に対応する様子がとても興味深いです。
by redsunflower | 2012-09-20 12:15 | プライベート | Trackback | Comments(0)
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大学教員は「総合職」と痛感する、遅咲きの文系研究者です.静謐な環境が欲しいと思う今日この頃。。。

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