医師はそのひとの人格以上の医療はできないものである
「癒されて生きる:女性生命科学者の心の旅路」柳澤桂子著 岩波書店
作者は元理系の研究員。30数年病気と闘いながら、命とは何か、医療とは何かを時には科学者の視点で、時にはひとりの患者の視点で問う。タイトルの言葉は、32歳のころ原因不明の病を発病しそのまれな症状のために「仮病」や「うそつき」などとその後30年近く、医師の数々の心ない暴言に病以上に傷ついた作者が達観した結論である。発症されたのが70年代であり、医師の言葉が絶対であった時代という点を考慮にいれても、この言葉の持つ意味は大きい。 ひいては、 「教員はそのひとの人格以上の教育はできないものである」 とも、 「研究者はそのひとの人格以上の研究はできないものである」 ともいえないだろうか。 時あるごとにかみ締めたい言葉である。
by redsunflower
| 2006-04-11 12:01
| 読書録
|
Trackback
|
Comments(0)
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... お気に入りブログ
最新のコメント
メモ帳
**お知らせ**
迷惑コメント防止のために、下記の設定を追加しました。ご注意くださいね。 [半角英数記号のみのコメント・トラックバックを受付けない] copyright 2006- 最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||