「大学生の英語」その①
さて、大学生の英語教育についてご質問をいただいていたので、今日はそのトピックを!
まず、大学の先生方、 ご自分の英語学習歴をひとまず、ヨコにおいてくださいね。 たいていの大学教員は、 たとえ「英語ができない」 とおっしゃっても、 それなりの英語学習歴をお持ちです。 でも、よほど大学出たてのほやほやの若い先生以外では、 今の大学生が中学・高校・大学と受けてきた英語教育歴は 先生方の経験と、多くの場合まったく異なります。 とても、大切なことなので、心にとめてください。 では、まず「英語を勉強したい」というゼミ生に対して、どういう指導をするか、と言う質問に対して。 まず、学生がいう 「英語」とは、何を目的としているのでしょうか? 会話?論文を読むこと?論文を書くこと?プレゼンテーション? 会話にしても、いろいろです。 海外旅行なのか、日常会話なのか、留学を考えた会話なのか さらに、日常会話としても、どういう会話なのか? 巷の書店では、「英会話」という本があふれていますが、中をよく読むと海外旅行目的だったりします。 学生の目的をはっきり絞らせてください。 そして、その上で、シチュエーション別にダイアログを暗記させて、それを使用させる機会をたくさん作ってください。基本会話なら、早い学生なら1か月くらいで、「場面別」会話はできるようになります。 もし、アカデミックな英語(プレゼンを含む)であれば、やはり気合いと根気と勉強量が必要です。 でも、やる気さえ持っているなら、戦略的に行いましょう。 まず単語の確認です。 高頻度語約2300及びその派生語でおよそ、通常のテキストの80%をカバーするといわれています。このレベルの単語力は基本中の基本です。覚えてなければ、しっかり暗記しましょう。また、覚えていても、 「う~~ん、ン何だっけ?」と時間がかかるようであれば、まだ不確かです。数秒できれば瞬間に答えが出るくらいまで訓練してください(そうです、まさしく訓練が必要!) 次は、アカデミック単語の習得に行きましょう。約600のacademic wordsは、アカデミックなテキストのおよそ10%をカバーしています。 ということは、80+10=90 2300+600=2900 およそ2900語の単語をマスターすれば、何と約90%のテキストの単語がわかることになります。 そして、あとはそれぞれ専門分野の専門用語を覚えていけば、90%~以上の単語が理解できることになり、 英文を読むのに、辞書にお世話になる機会がぐんと減ります。 いかがでしょう? 参考までに、実際のこれらの単語についてはこちらを参考にしてください。 リストでは、AWLが先ですが、まず、The General Service List=>The Academic Word Listの順です。 つづく。
by redsunflower
| 2009-03-02 12:39
| 教育
|
Trackback
|
Comments(3)
Commented
by
Mrs.S
at 2009-03-04 01:37
x
参考になります。続きも待っています。
単語は英←→日でいいのですよね。
0
単語リストをダウンロードして、研究室で単語の復習に勤しんでしまいました(笑)。普段、英語論文以外(それも自分の専門分野のみ)で英語に触れる機会がほとんどないので、大学受験で必死に覚えた単語や熟語は忘却の彼方・・・ボキャブラリーは減る一方です(もしかして日本語のボキャブラリーも???)。
Commented
by
mh
at 2009-03-06 09:38
x
ありがとうございます。忍者の段とびのごとく、毎回単語テストなどしていこうかなと思います。ふむ。
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... お気に入りブログ
最新のコメント
メモ帳
**お知らせ**
迷惑コメント防止のために、下記の設定を追加しました。ご注意くださいね。 [半角英数記号のみのコメント・トラックバックを受付けない] copyright 2006- 最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||