博士号って?

知り合いの方がこの春から某有名大学に専任としてうつられる。その方は、私より年下だが、人間的にも教員としても立派だと思うし、心からおめでとうと言える。

実をいうとその大学のポジションは昨夏公募があり、私も応募し、あえなく撃沈したところだ。

条件は
1.「博士号取得者、あるいは同等以上の研究実績のある方」
2.「日本語母語話者で30歳以上なるべく40歳以下の方」
など、であったように記憶している。

1に関しては
私は博士号取得者、彼女はABD(博士課程修了者)
2に関しては
私は40歳を数年超えているが、彼女は30台

要するに博士号は何の役にもたたなかったに等しい。年齢の方がより大きな要因だったのか、と考えるとこの国の語学教育のスタンスがみえてくるようで暗然たる気持ちにさせられる。
知り合いの海外の研究者たちは、博士号取得者が非取得者より就職で優遇されないことは信じられないと口をそろえていう。私もそう感じるが、郷に入らば、郷に従えだ。この国で生きていく以上、現実にいくら理想論を言っても始まらない。履歴書では年齢はごまかせない以上、私は私の付加価値を高めていくほか仕方ないだろう。

この「もやもやエネルギー」を論文発表につなげられるよう努力しよう。
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# by redsunflower | 2006-02-16 08:22 | 公募 | Trackback | Comments(4)

論文考2 APA?Harvard?

引き続き論文投稿の話。

私の研究分野では論文は通常APAで書くことが求められる。院生の頃は戸惑うことが多かったが、最近は日本語訳も出版され、随分慣れてきた。

しかし、である。

現在投稿予定としているジャーナルは、Harvard Sytemを要求している。
英語母語話者の研究者に聞いてもあまりなじみがないらしく、出版済みの論文をもとにルールを推測して四苦八苦している。

私は論文にはENDNOTEという引用文献作成ソフトウエアを使用しているが、APAに関してはdefaultのままでほぼ要求どおりのものができるが、Harvardは自分で設定に手を加えなくてはならない。昨日は"," を";"に設定するだけで、ほぼ半日費やした。ふーっ、と大きなため息もつきたくなる。
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# by redsunflower | 2006-02-15 08:26 | Trackback | Comments(0)

論文考

今現在、論文の最終段階。海外のメジャージャーナルが投稿予定。この論文とは、長い付き合いだ。昨春、やはり海外の別のメジャージャーナルに投稿して、リサーチの方法が"out of the blue"とめったぎりにされた。海外の研究者に相談すると一言、"Change the journal".

よくある話らしい。要するに、editorの興味や意向にあわなければ、却下されることは、超一流の研究者でも日常茶飯事だそうだ。まるで、 "academic boxing"みたいだねといったら、"That's right"と言っていた。

しかし、同時に却下しても、改善すべき点、コメントをA4用紙2枚分くらい指摘してくれており、とても勉強になる。もちろん、全てが受け入れられるポイントではないが、「ドクターを修了後はジャーナルへの投稿が、研究者として学ぶ唯一の手段」と言われた私のアドバイザーの言葉を実感した。

さて、日本のジャーナル。少なくとも文系の私の研究分野では、なかなかこのようなコメントはいただけない。ひどいときは「採用」「不採用」の紙切れ一枚である。

せめて、自分が査読するときは、原稿の改善につながる誠意あるコメントを出したいと思う。
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# by redsunflower | 2006-02-14 08:02 | Trackback | Comments(0)

研究発表会

久しぶりに母校の研究発表会に参加す、と言っても発表を聴いてまわっただけだが、良い刺激を受ける。発表は、オールイングリッシュだ。英語母語話者の発表も多く、研究テーマ以外に彼らのプレゼンテーションスタイルも観察する。

欧米にはプレゼン文化があり、基本的には彼らはプレゼンには慣れている。しかも、母語による発表だ。だが、プレゼンのうまさイコール研究のわかりやすさでもないし、研究の質でもない。30分のプレゼン時間ではひとつの研究を発表するにはやはり取捨選択が大事である。「あれもこれも」と詰め込むのは結局散漫なメッセージしか伝わらない。

今日、もっとも印象的なプレゼンは日本語母語話者による英語でのプレゼンだった。要領よくまとめられた研究、そして何より研究の背景、方法がとても明瞭であった。

研究発表会に参加するメリットは様々だ。自分の研究分野とは異なっても、最新の研究にふれることができる醍醐味もあるし、新たな研究テーマのヒントを得ることもできる。さらに、積極的に研究活動している「研究仲間」をみると大いに勇気付けられる。
今日も「どうやって研究時間をひねり出すか?」という話になり、子育てやいろいろな雑用に負けず、早朝に起き時間を確保している話をきくと、自分も頑張らねばと思った。

体力的には疲れたが、心はビタミンをいっぱいもらったような充実した一日になった。
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# by redsunflower | 2006-02-12 22:55 | Trackback | Comments(0)

はじめまして

はじめまして。

40歳代、文系、女性研究者兼大学教員(ただし、有期契約。実質は非常勤講師とほぼかわらない)です。

現在大学の授業はお休み。次は新年度がはじまる4月まで基本的に「出講」する必要はありません。何しろ、いわゆる専任の教員とちがい、入試業務がないので、今年度の成績評価が終了した現在は大学とかかわる行事には関係ありません。

本来なら、「たくさん論文を読み、論文を執筆中…」すべき時期ですが、なかなか進みません。いろいろ頭では考えることはあるのですが、なにしろdocumentationしてはじめて評価されるこの世界、とにかく現状を打破したくてblogなるものをつけることにしました。

同業者の方(文系、理系を問わず)のコメント、お待ちしています。


「文系研究者」の正体,詳しくはまた後日、少しずつ。
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# by redsunflower | 2006-02-10 14:59 | 自己紹介 | Trackback | Comments(2)