査読戻る

2月末に出した海外のメジャージャーナルへの投稿論文の査読が戻ってきた。

結果は"revise&resubmit". 3人の査読者がA4合計6枚びっしり(しかもシングルスペース!)でコメントをくれた。自分も国内の英文ジャーナルの査読を担当しているので、これだけのコメントを書く時間とエネルギーの大変さが痛いほどわかる。みんな、一流の研究者ばかりだ。

しかも、コメントはもちろん「ただ。」(e-mail 添付で送ったので、郵送料もただ!)

ありがたや、と心から思う。中には、「わかりづらく、?」と思うコメントもあるが、これはまた対処法を考えよう。とにかく、改訂をはじめよう。

私のDのアドバイザーの言葉、

「ジャーナルへの投稿が、唯一D修了後に研究者として成長する手段である」を心で反芻する。
ふだん、かなりジョークが好きなアドバイザーだが、たまに宝石のようなフレーズを発してはっとさせられることも多かった。

だから、これはまちがいなく私の次のステップへの第1歩だと信じよう。夏休みまでの宿題だ。
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# by redsunflower | 2006-04-15 18:00 | 研究 | Trackback | Comments(2)

ONとOFF

私は、気持ちの切り替えがあまり得意でないほうだ。研究をする上では、ある集中力で進めるのでそれはそれでプラスなのだが、そこは一応家庭のある社会人。家庭内においては、なかなかこれが厄介である。

土、日も研究、といいたいところだが、やはりそんなことをしていれば「家庭崩壊。。。」につながりそう。それに、平日山のように溜まっている家事もある。(これからの季節は、庭の草引きも一仕事。田舎に住んでるから宿命!)仕事が詰まっている時は、正直精神的に厳しい。

巷の女性研究者は、どうやっているんだろうか?ととても関心がある。私の実母は、専業主婦だったけど、親からみれば、おそらく私など「仰天の主婦」だろうな。冗談で、「私も主婦(主夫?)がほしい」ということがあるけど、かなり本気だ。

さて、明日は土曜。掃除して、片付けて、残りの時間で論文を読むことにしよう。
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# by redsunflower | 2006-04-14 22:22 | プライベート | Trackback | Comments(4)

abstract

今日は「自称 研究日」。

昨日の授業がハードだったためまだ、体は疲労感残る。(何しろ1週間の授業の半分が水曜に集中してる。つまり、給与の半分は、水曜日の仕事からきているということだ。そりゃ、きついけど仕方ないかな)

朝から学会発表のabstractを書く。250 wordsだ。これがだいたい私の分野では国際的にみても「ノーマル」な基準。なんとか、草案はまとめる。あと、推敲し、最後にネイティブチェックを受ける。語学教育が専門でも、やはり冠詞(the)等の使用は難しい。チェックを受けたあと、細かくネイティブに理由をきいてみると、やはり勉強になる。これが唯一自分の英語力を高めていく方法だと思う。毎回、competent checkをしてくれるネイティブを探すのが大変だけど、「いつでも日本語の訳はするからね」と言って、お願いしている。いつもお世話になる、Dさん、Jさん、Sさん、ありがとう!

最近はabstractをどんどん出し、発表の機会をとにかく自分で積極的に設定するようにしている。発表が近づくと、考えを練り直すし、文献も積極的に読むし、書く作業(たとえパワーポイントでも)が増える。つまり、学生のころは、毎コースでプレゼンとペーパーを求められたが、その状況を自分で作ろうとしている。今年は一年、この方針でできるだけやってみようと思う。
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# by redsunflower | 2006-04-13 10:32 | 研究 | Trackback | Comments(0)

学校は有機体

今日は疲れ果てる。いろいろ学校でトラブルが発生、まあ、毎年新年度はいろいろありますね。教室のこととか、テキストのこととか。

今年はまだ少なかった方かな。

学校が有機体であるとつくづく思う。

学校の建物も、スタッフも、教える教科もすべて同じ。異なるのは、学生の顔ぶれ、そして私のかすかに変わった気持ち。ほとんどの要因が同じなのに、まるで違ったように感じるのは不思議だ。


私の専門分野ではないが、質的研究で「大学」をリサーチしている友人がいる。

同じ語学教育を行うものでも、専門分野が異なればアプローチも物の見方も全く異なるのがおもしろい。お互い刺激し会える研究者友人がいることに感謝だ。
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# by redsunflower | 2006-04-12 19:55 | 研究 | Trackback | Comments(0)

医師はそのひとの人格以上の医療はできないものである

「癒されて生きる:女性生命科学者の心の旅路」柳澤桂子著 岩波書店


作者は元理系の研究員。30数年病気と闘いながら、命とは何か、医療とは何かを時には科学者の視点で、時にはひとりの患者の視点で問う。タイトルの言葉は、32歳のころ原因不明の病を発病しそのまれな症状のために「仮病」や「うそつき」などとその後30年近く、医師の数々の心ない暴言に病以上に傷ついた作者が達観した結論である。発症されたのが70年代であり、医師の言葉が絶対であった時代という点を考慮にいれても、この言葉の持つ意味は大きい。

ひいては、

教員はそのひとの人格以上の教育はできないものである」

とも、

研究者はそのひとの人格以上の研究はできないものである」


ともいえないだろうか。 時あるごとにかみ締めたい言葉である。
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# by redsunflower | 2006-04-11 12:01 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

論文考

昨日は午前中に論文の確定原稿を宅急便にて送り出し、一息ついた。(クロネコさんには本当にDのころからお世話になりっぱなし。毎週アドバイザーにアポをとる前に、オフィスにクロネコで執筆したばかりの論文を送り、事前に読んでもらって、アポでアドバイスをもらうというパターンがずっと続いた。クロネコなしでは、私のD完成は考えられなかった!)

昔なら、これでしばらくやれやれ、と思っていただろうけど、今年は違う。今日は朝から共著(第一著者は私)の論文の推敲をする。

この論文は共著者たちと昨年すったもんだがあり筆舌に尽くしがたい思いをした。あまりにも低次元レベルの騒動で、うんざりしたが、研究は研究。歯を食いしばって出版まではと心に誓う。(早く出版して、早くピリオドうちたいというのが本心だけど。でも、研究自体はいい研究だと思う。)共同研究は難しいねえ。としみじみ。

さて、今週は先週の「煮詰まった」原稿を終えられるようがんばろう。

なんだか、ドクターのコースに戻ったみたいに楽しい気持ち。「論文投稿」はクラスペーパーを期日までに提出したように、臆病にならずどんどん前向きに積み重ねていきたい。
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# by redsunflower | 2006-04-10 11:10 | 研究 | Trackback | Comments(0)

お薦め本 ☆☆☆☆☆(星5つ)

「実践リーダーをめざすひとの仕事術」新水社 メアリーウイリアムス&キャロリンエマーソン

心強い本。会社でも研究者でもキャリアをめざす女性なら読んでおいては損はない、と思う。
キャリアウーマン向けの実用書は、ビジネスコーナーでもちらほら見かけるようになったが、女性研究者向け、となると数少ない。

新しいキャリアを目指す際の面接の臨み方、仕事の時間管理、家庭との両立、子育て、なんとTV出演の際のインタビューの受け答え方の心構えまで、細かく具体的にアドバイスしている。もちろん、文化的背景(著者はカナダ勤務)もあり、すべてが日本で適応できるとは思わないが、孤独に陥りがちな女性研究者にとって、このような実用的な本は心強い。

「女性の」と書いたが、男性にももちろん応用できるポイントがあるし、男性研究者にもおすすめ。また、研究職だけでなく、企業でキャリアをめざす男女にもお薦めしたい。

*(若手)女性研究者のかたへ 耳寄り情報がありましたので、トラックバックさせていただきます。ひとりでも、この情報を多くの方に知っていただけたらと思います。

http://a-scientist.jugem.jp/trackback/17
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# by redsunflower | 2006-04-09 20:43 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

エール

私は、2000年にドクターコースに入学。当時、クラスメートは皆、すでに社会人だった。

夜の授業が多かったので、みな、自分の仕事(ほとんどが教員だったので、授業)を終えて、コンビにでお弁当を買って教室に飛び込んでくる日々だった。

このクラスメートの頑張りなしに、今の自分はありえないと思う。

それなりの年齢に達しているので、それぞれいろいろな事情があったに違いない。専業学生とことなり、仕事、家庭、をもちながら、研究をし、博士号取得への道は並大抵でない。途中で、親や子どもの病気の世話を余儀なくされた人、親を無くした人、また、結婚したり、出産したりした人もいる。

でも、皆前向きで、やる気があり、努力をいとわない、本当に尊敬できる人たちだ。

その彼、彼女たちが、今、続々と博士論文の最終段階に入ってきている。私は幸運も重なり、2年前に終えたが、その完成までの苦しさは、鮮明に覚えている。今から考えれば、すべてが「いい経験」であったと思うが、当事者にとっては、先が見えないから本当に精神的に苦しかった。

だから、皆にエールを送りたい。歩み続ければきっと先が見えるよって。

Aさん、Yさん、Sさん。もう少しです。がんばってね。
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# by redsunflower | 2006-04-08 16:00 | 研究 | Trackback | Comments(2)

新年度初授業

初授業の日

満開の桜を電車から眺めつつ、つくづく日本人で良かったと思う瞬間。

桜が美しいと思うようになったのは、いつの頃からか。。。など,感傷にひたりつつ大学へ向かう。

パワーポイントでシラバス紹介す。

初日は大切だ。日本語だけ話していれば事足りる日本で外国語を学ぶ大切さを学生に認識させ、しかも興味をもたせるのは大学生とは言え、至難の技。初日に「びしっと」ツボを押さえなくては、一年の授業がもたない。

びしっと、脅かして動機を高めてきた。

さあ、また一年間、「楽をしたい」学生との知恵比べ、根比べの始まりだ。

がんばるぞうううう。
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# by redsunflower | 2006-04-07 21:26 | 教育 | Trackback | Comments(0)

煮詰まる2

論文作成煮詰まり、継続中。

でも、それでもPCの前に座り、文献を読み直したり、何度も書き直したりしてる。きっとこれが唯一の有効な煮詰まり脱出法。

昔、私のアドバイザーに聞いたことがある。「先行文献とかイントロとか、書く時に大変じゃないですか?」って。

(私のDのアドバイザーはアメリカからのvisiting professorだ。多分この分野の人なら、誰でも知ってるほど、大量のpublicationしつづけているこの道の大家。彼の、personal historyもすごいが、それはまたのちほどたっぷりと。)

「若いうちは、大変だったけど、今は頭の中から勝手に湧き出してくるよ」(注:日本語は私訳です)


きっと、書く大変さって、経験することで乗り越えることなんでしょうね。多くの人は乗り越える前にあきらめてしまうのかもしれない。

やるっきゃないでしょ。

一年前と比べて自分は、進歩しているか?
多分YES.(少なくとも「書かなきゃ」と思っている)

一年後は今より進歩しているか?
絶対YESにしたい。
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# by redsunflower | 2006-04-06 16:31 | 研究 | Trackback | Comments(1)