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ネット社会と研究

私の書いた論文がツイートされているとある方から連絡をもらった。

2本の論文が紹介されている。

研究者としてはインパクトファクターの大きいメジャーな論文に掲載される論文を書くというのは大事だろう。しかしながら、メジャーなジャーナルは英語で書かれ、一般の方が目にする機会はほぼない。また、よほど大御所でもない限りそのようなジャーナルに提言などをだしても「バッサリ」切り捨てられるのがおちである。

ただ、教育という現場には具体的な提言が必要と考える私は、ジャーナル向けの専門色の強い研究とともにそれを現場でいかに応用するかをわかりやすく発信するようにしている。その手段は大学の紀要に掲載することである。

「紀要」か、という研究者も多い。メジャーなジャーナルへの投稿は、研究者として成長する唯一の手段と私のお師匠様が言っていたように、査読によって学ぶことは多い。また、そのような厳しいコメントを通して伸びるのも事実だ。一方紀要は、査読があったとしても甘いことが多い。
でも、紀要は大学からウエブ公開される。これは意外と読まれているようだ。学会等で「読みました」と言われることもあるが、他の論文に引用されたり、あるいは未知の方からメールをいただくこともある。結果として、紀要に掲載されることで、世の中の一人でも多くの方に、最新の研究などにふれていただけることになる。これはこれで大切ではないかと思う。

自分の軸足をどちらにおくのか迷った時期もあったが、今はこの2本足打法でいこうと考えている。
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by redsunflower | 2013-03-28 13:24 | 研究 | Trackback | Comments(0)

新年度準備

3月も終わりに近づいてきました。新学期の授業準備真っ最中です。

本当はもう少し早めに手をつけるはずだったのに(言うまい、言うまい。。)

新しい授業を3つ担当するので、作戦も3つ策定中。テキストを選んだ段階で青写真はできているはずですが、その骨組みを具体化していくのが腕の見せ所です。

初回に配布するシラバスには気合いを入れます。アメリカの大学院で配布されるシラバスは何枚もあって、それを見ればおよそ先生の実力がわかるほど。今でも感心して思い出すのがマスター2期目の授業のNZご出身のボキャブラリーの大家の先生のシラバス。授業をで学ぶべきことがずらリと書いてあり、ここで得た知識を同僚や知人に伝授できるようになること、とまで書いてあったのには驚きました。講義は予想通り素晴らしく、この講義を取ったことで私は研究っていいのかもと思ったものです。

さて、私のシラバス、日本の大学生は必ずしもアカデミックな動機が十分ではないので、いろいろ外因的動機づけを高めるべく、成績評価も詳しく書きます。一応学生はwebシラバスを読んで選択しているはずですが、中には「曜日と時限」で選んでくる猛者もいるので、ここはしっかり押さえます。
選択教科なら、「かくかくしかじかの評価を行うので、楽勝狙いの人にはお勧めしません。科目登録修正の時によく考えてください」といい、必修クラスならば、「これだけ勉強してもらいます。単位を落とすとあとで苦労するのでガンバロウ」とはっぱをかけます。

シラバスはパワーポイントで説明し、映像で育った今時の学生の興味を惹きます。ときどき、雑談も入れますが、「この先生の授業、他とは違う(みたい)」なんて思ってもらえれば成功です。
初回の授業開始までに、学内ウエブ掲示板に「初回からみっちり授業」と連絡しておきます。でも、近くの教室では初回は早々と終わるクラスもあるので、廊下が騒がしくなるのが悩みの種です。(15回授業なので、ゆとりがあるのかどうかわかりませんが、授業=費用と考えればアメリカなら学生からクレームが来ることでしょう。)

さて、シラバス&パワーポイントはおおよそ出来上がったので、次は配布プリントの準備にとりかかります。
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by redsunflower | 2013-03-27 18:09 | 教育 | Trackback | Comments(0)

「山中伸弥先生に、人生とips細胞について聞いてみた」講談社

山中先生の研究人生についてもっと知りたいと願っていた。でも、お忙しい先生が本を執筆されることも当面ないだろうと思っていたが、あったのである。後半はインタビュー形式であるが、先生の人生の軌跡が垣間見ることができて興味深い。

奈良先端技術大学院大学から京都大学へなぜ異動されたのか知りたかったのだが、医学部のない大学では「ヒト細胞」を研究することが一定以上のレベルになると倫理上認められなかったというのが大きな理由だそうだ。

山中先生の研究テーマは様々なプロセスを経て変遷されたきた。日本の多くの大学では「一本道」の方が尊ばれるようなところがあるが、山中先生が様々な研究テーマをかえることについては、必要とあればよし、と考えておられることにも勇気づけられた。でもVW (Vision & Work hard)が伴わなくては達成できないという言葉はしっかり胸に刻んでおきたい。

最後に中学時代の愛読書がペリー・ローダンシリーズと聞いて嬉しくなった。私の実家では、父・兄と私の3人でペリーローダンシリーズを高校~大学と読み競っていたので。。。
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by redsunflower | 2013-03-25 08:47 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

残り仕事中

あれ、1月に秋学期が終わって何をしていたのだろう、と思う。出張があったり、勤務校で学会を開催したり、親の手術があったりしてとにかくバタバタだった。学会については盛況だったし、「研究者」のはしくれとしては、学会のホストをこなしてはじめて一人前、という思いもどこかにあったので経験としてはよかったが、本来「静謐」に勉強できる唯一の時期なので、時間を交渉事などに費やさざる得なかったのはもったいなかった気もする。逆に、いつも当たり前のように参加する学会・研究会も多くの裏での仕事にサポートされていると思えば感謝しなくてはと思う。

当然ながら、諸々の事情で時間を使っても、提出書類などは締め切りがあるわけで、今はその作成に追われている。学内の研究資金をいただいている身としては、しっかり報告してひとりでも学内での認知を高めなければ、、、そう、報告書は大事。一応上層部の捺印が必要なので、ちらりとでも読んでいただけるように、そうすれば予算もまたふえるかも、などと考えております。
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by redsunflower | 2013-03-15 11:49 | 仕事 | Trackback | Comments(0)

確定申告作成終わる

諸事情で遅れていた確定申告書類の作成がようやく終わりました。毎年、2月中には終えているのですが今年は遅くなりました。

還付される金額はわずかでも、税金に関する意識をしっかりもつため、確定申告をしています。面倒だけど、お任せ=無関心になりそうで。

蓄財を含めてお金のこと、疎い方です。子どもの時もお小遣い帳の記録が続いた試しがありません。でも、ブランド品など贅沢品には興味がないので、何とか暮らしています。唯一、本を買うのは止められないかなあ。
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by redsunflower | 2013-03-09 16:06 | プライベート | Trackback | Comments(0)

よき仕事

日常なかなか感じる余裕がありませんが、人の成長にかかわる教育っていい仕事かもしれません。もちろん、うまくいかないことも多々ありますが、「ああ、伸びたな」と思うことができる瞬間、とても幸せを感じます。

英語教育を専門としているので、もちろん直接には学生の英語力が伸びた時は嬉しいです。でも、「先生、英語を頑張ると自信につながりますね」といった学生、英語が中学から大嫌いだった学生が「図書館で●●(英語のペーパーバック)が目に入って、読んでみたら、わりと読めた」といった時、やはり適切な指導法の大切さを実感します。もちろん私も試行錯誤しながらだから数年前の学生にはうまく導くことができなかったこともあります。(ごめんなさい。でも先生も進歩して次の学生にはよりいい授業を提供できるように頑張っているから、許してね)

ゼミでは、立派な感謝のメールを送ってくれた時、学生の成長を感じます。別に催促しているわけではないのですが、誰かが自分のためにこれだけのことをしてくれると気づくことができるのは、成長のしるしでしょう。私自身はそのように感じたのはドクターに入ってからでしたから。「ウン、ウン、これで君も一人前の社会人!」と目を細めながらメールを読むことができるのは教員として幸せですね。

ゼミは学生に与える影響も大きいし、真剣に叱るのはこちらもエネルギーが必要で大変でもあるけど、こんな思いができる教育はやっぱりよき仕事かな。
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by redsunflower | 2013-03-07 11:37 | 仕事 | Trackback | Comments(0)