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「日本人が英語ができないわけ」

先日ブログへのコメントで「何で日本人は英語できないんでしょうかね」という質問をいただき,簡単なお返事しかできなかったのですが,今日読んだ文献で日本の学校英語教育の問題点を指摘したものがありました.少し専門的な論文ですが紹介します.

論文はアジア太平洋地域における英語公教育事情を比較したもの.データ数などに若干の問題は残るが,概要を知る上では役に立つだろう.

対象国・地域は
中国,香港,日本,韓国,マレーシア,台湾,ベトナム.

英語が教科として義務教育で教え始められる時期/教科の時間数

1.香港 年齢 6歳       初等教育:4-6時間/週,中等:7-9時間/週
2.台湾     6-7歳    1-2時間/週
3.マレーシア 7歳       初等教育:90分/週,中等:4時間/週
4.中国     9歳       初等教育:40分を2-3回/週,中等:45分を5-6回/週
4.韓国     9歳       Grade3-6:1-2時間,Grade7-9:2-4時間/週,  
                   Grade10-12 :4時間/週
6.ベトナム   11-12歳   Grade6-9:45分4回/週,Grade10-12:45分3回/週
7.日本     12歳      50分授業3回/週

この数字でみれば,日本の英語教育がいかに他のアジア太平洋諸国より枠組みとして不十分であるか歴然です.時間数がもちろん教育の質と必ずしもイコールではないのですが,外国語習得の場合,特に初期教育は重要です.

教室外で英語を使用する機会がない環境(English as a Foreign Language:EFLといいます)だから,なおさら教科としてどう対処するのか大切なはずです.

Nunan, D. (2003). The impact of English as a global language on educational policies and practices in the Asia-Pacific region. TESOL Quarterly, 37, 589-613.

これ以外の「日本人が英語が出来ないわけ」はまた別の機会に.
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by redsunflower | 2006-09-29 20:50 | 研究 | Trackback | Comments(6)

リセット

一晩ぐっすり寝て,しっかり人生の借金を返したという感じ.

リセット完了です.

今日も
「楽したいなあ.(もっと寝かせてよお)」と思う学生たちにハッパをかける授業に行ってきます.

教えることにより,何倍もの元気をもらえる時もある.だから,教員は辞められないのかも(笑).
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by redsunflower | 2006-09-29 07:57 | プライベート | Trackback | Comments(0)

ちょっと へこむ

ありゃ,今年の「本命」とひそかに思っていた公募の応募先から,うすーい封筒届く.

この時点で,撃沈を知る..

まあ,そんなに簡単ではないと思ったけど,強力な推薦状もいただいたし,「あわよくば」とおもっていたのだけどね.

仕方ない.私の唯一のストレス解消法で乗り切ります.

それは

「早寝!」

眠ることは人生から借りた借金から利息を支払うようなもの,と誰かが書いていたけど,私の場合借金が大きいと見えて,良く眠らないと生活の効率がガタッと落ちる.ここのところ睡眠不足気味だったので,ちょうどいいかも.

でも,ひとつやふたつ生きていくうえでいろいろあってもへこたれるような私ではありません.

今日は,

論文仕上げて投稿したし,
リハビリで理学療法士の先生に「肩の可動域,よくなってますよ(すごーく,うれしい!)」と言っていただいたし,

2つもいいことがあったのですもの.

この週末は,母校のセミナーに参加して新しいトピックの勉強を始めるつもりだし,
10月〆の論文,プロジェクト,アブストラクトも待っていることだし,

だから,きょうだけ,

ぐっすり眠って

また明日からがんばろうと思います.
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by redsunflower | 2006-09-28 19:07 | 公募 | Trackback | Comments(0)

新学期1週間

私は,枕元に目覚まし時計を3つ置いている.
2つは朝5時50分にセット.もう一つは6時5分と時間差でベルがなるようにセット.

この目覚まし時計のどの時点で起きることができるのかというのが,結構疲労度のバロメーターになってる.

今朝は3つ目まで行ってしまった....

新学期が始まって1週間.ちょうど疲れがピークに達してきた頃.
おまけにここのところ同居人が忙しくほぼ終電で帰宅する毎日.
睡眠不足が大敵の私には,厳しい状況だ.


でも,うれしいことも..

今大学の同僚のネイティブの先生とあるプロジェクトをしようと計画している.

先日参加したセミナーで偶然出会い,話がとんとん進んだ.
(8名の参加者のうち,4人が同じ大学の同僚だった.ただし,私以外は全員英語母語話者.勤務校のネイティブの先生の研究意欲は高いと実感)

http://sunnily.exblog.jp/d2006-09-18

実現するモノになるかはわからないけど,とにかく

大学で研究の話が持てる機会ができたというのは,精神的に助かる.とてもありがたい!

肉体的に疲れ果てても,精神的な「うれしい」刺激があると脳内物質か何かでるのかなあ.
気持ちはとても軽やかだ.
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by redsunflower | 2006-09-27 19:45 | Trackback | Comments(0)

留年...

昨年教えた学生が,きょうから始まるクラスを選択科目でとっていた.

授業前.

とことこと私のほうへやってきて,

「先生....○×決まりました」という.

良く聞こえなかったので聞き返すと

「留年決まりました.△×教科落としました.だから来年卒業できません.来年もいますからよろしくお願いしまーす」

@@@@@

目が点になって,いすから落っこちそうになった.

すばやく我に戻り,

「そ,そう...がんばってね.まあ,一生は長いから良い経験だったとあとから思えるようにね」

と動揺を隠しながら言葉を返すワタシ.

留年がいけないというのではないけど,できればきっちり修業年数で終えて欲しいな.

甘いのかわたしが..でも親御さんもショックだろうし..いろいろ複雑な思いの一日でした.
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by redsunflower | 2006-09-26 20:58 | 教育 | Trackback | Comments(0)

英語教育"TESOL"

自己紹介で専門を「英語教育」と書きましたが,

正しくは,

TESOL(ティーソル,と英語母語話者は発音します)
Teaching of English to Speakers of Other Languages

の略です.

英語なんて「英語ができれば」誰でも教えられると思われがちな,日本ではまだまだマイナーな研究分野ですが,心理学,応用言語学,社会学などを包括する学際的な学問として英語圏ではその地位を確立しています.

要するに,

英語教育を教員の経験や勘に頼るのではなく,「科学としてリサーチしていく」こと,がポイントなんです.


今の日本の英語教育はようやく過渡期がはじまったばかり,だと思います.英語教員たるもの,もっと専門的なteachingに関する知識を身につけなくては.自分の経験則に頼っているだけでは,自分と異なるタイプの学生にはどうアプローチしていいかお手上げになっちゃいますものね.

書き出すと止まらないので,また続きは後日にします.
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by redsunflower | 2006-09-25 20:35 | 研究 | Trackback | Comments(2)

お彼岸

今日はお墓参りに行った.

それと義母の家に行き,仏壇にもお参りする.

早いもので義父がなくなって7年目.

時の過ぎ去るスピードを改めて実感.

とりとめないおしゃべりをして,(これはこれで義母には大切なことだと思う)帰宅.

たまには,社会生活もちゃんとしなきゃ.

さて,これから今週の授業の準備をします.

明日は朝一で病院(肩の診察!)に行き,それから大学へ...と思っていたら,昨日歯の詰め物がとれてしまい,どうやら歯医者さん通いも追加されそう...

歯医者さんて,苦手です.あの

「キ~ン」という音と麻酔がねえ.

新学期というのに少し気が重い週明けになりそう...
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by redsunflower | 2006-09-24 18:01 | プライベート | Trackback | Comments(0)

改めて自己紹介

<カテゴリに自己紹介を加えたのであらためて自己紹介します>

名前:redsunflower (いつも元気いっぱいでいきたい,という願いを込めて)

性別:女性

年齢:40代 (から50代になりました!)

職業:大学講師(ただし有期契約)兼研究者(自宅で主に研究する自称SOHO研究者)、
2007年度より、某私立大学准教授、を経て教授。 やっぱり自宅で研究するSOHO研究者
    「職探し」のプロセスは「公募」カテゴリーをご覧下さい。

居住地:○○県.はっきりいって地方(つまり田舎)
同居人の転勤に伴い、現在自宅を〇コムに任せて、某町で賃貸マンション暮らし。
    特急にのって、通勤2時間超の日々。
    その後、またまた転勤、転勤で、ようやく自宅に戻りました。

研究分野:英語教育 どちらかというと量的研究中心.専門領域は××(これを書くと狭い業界内ではすぐわかってしまうので当面ナイショ).

モットー:科学的な英語教育を!プロの仕事を!

家族:同居人一名 (別名夫)

略歴:大学卒業後,民間企業で働く.その後「女の幸せは家庭に入ること」という信念のある母親と保守的な土地柄の影響で26歳で結婚.しかし,専業主婦の単調な生活に耐えられず,ひそかに社会復帰計画.紆余曲折の末,35歳で大学院に入学.つづいてドクターコースに進む.42才の時教育博士号取得.以後,現在に至る.専任のポジションを求めて数多くの撃沈にめげずチャレンジし、2007年度より専任に。

趣味:雑読(源氏物語から、ビジネス書まで。幅広い) 美術館めぐり,ガーデニング(すっかりご無沙汰) 
デパ地下でおししい食材をゲットすること.

最近、自宅でリラックスするためのグッズにはまってます。
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by redsunflower | 2006-09-23 09:38 | 自己紹介 | Trackback | Comments(3)

”WORD”

朝から今月締め切りの論文と格闘!

というかWORDとの戦い.


時々,(しかも時間が切羽詰っている時に限って)
WORDがいうことを聞いてくれない.

昔のWORDはそうじゃなかった.シンプルで,わかりやすかったのに.

バージョンアップされるごとに
「余計なおせっかい」機能がついて,何だかわからないうちに余白ページができたり,セクション設定されたり...

数時間費やした....(無益な戦いだあ)

私がきっとどこかで何かしたのはわかってますよ.

でもね,

その昔はタイプライターで原稿を打っていた時代もあるんだから(私ではありません)少し,機能が多すぎるのでないの?特に古いバージョンで作った文書を新バージョンWORDで使用しようとするものなら,

「言う事きいてくれない率アップです」

でもとにかく,何とかカタつけました(時間かかったけど)

来年新しいOSが発売されるそうな...WORDとの戦いはこれからも続きそう...研究者の宿命かなあ.
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by redsunflower | 2006-09-21 18:12 | 研究 | Trackback | Comments(0)

新学期準備

今週から新学期スタート.初日は明後日.

結構,どきどきする.

春からの1年のコースだけど,初日の「締め」を怠ると,てきめんにクラスはダレル.

「びしっと」脅かす引き締める必要がある.

自分が学生の頃を思い出すと,

初回のクラスってやっぱり何か気乗りしなかったものね.

最近はFD(Faculty development)と言って,学期末に学生のアンケートを実施する大学も多いと思う.

学生君たち,いろいろなリクエストをしてくれる.

語学の授業で毎年一番多いのが,

「この授業(テキスト)易しすぎる」=>難しくしてくださーい.
「この授業(テキスト)難しすぎる」=>易しくしてくださーい.
というもの.

つまり,ある学生には易しい,と感じられ,ある学生には難しいと感じられるのだ.

当然,でしょう.

名簿順に授業が割り当てられている現状では,TOEICの700点台の学生から,400前後の学生まで同じクラスにいる訳だから.

今の授業レベルはTOEIC500前後の学生レベルに設定しているから,それ以外の学生はやはり若干の未消化感は残ると思う.


そういうことを,もう一度パワーポイントを利用して,視覚に訴え,
易しく思う人は,授業外学習で実力アップを(ちゃんとその課題も出している)
難しく思う人は,テキストの予習復習で基礎力アップを

と指導するのも初日の仕事.

学生君たちよ.

教員も知恵を絞っているのだよ,キミたちもがんばってくれよな.

と言いたい.

*英語教育に携わるものとしては,ビジネスコミュニケーション能力を測る,TOEICが英語力のものさしになりつつある傾向に必ずしも賛成ではないけど,とりあえず学生がもっとも受けている試験だから例として出しました.*
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by redsunflower | 2006-09-20 08:26 | 教育 | Trackback | Comments(0)