「55歳から大学教授になる法」鈴木勝著 明日香出版社

著者は 元JTB勤務。略歴には「JTBアジア.取締役日本支社長」とある。大手のホテルに泊まると、ホテル関係者が挨拶に来るから「落ち着いて勉強時間が確保できない」と記されているほどだから、旅行業界ではそれなりに知られた方だったらしい。

いわゆる「一本釣り(業界用語:公募ではなく、という意味らしい)でサラリーマンから大学教授(最初は助教授)に転身したお話である。

もちろん、新設学部には、「目玉」といったら失礼だが、インパクトのある教授陣を招聘することはよくある話だ。元JTB役職の人を採用した新設学部の意図も感じられなくもない。

著者本人も、「受験生勧誘の大学要綱パンフレットにかつての会社名が記載されるコトに関して、単なる経歴を超えて紹介されるとすれば、完全に独立した大学教授だといえないでしょう」
と、大学の意図を認めている様子がうかがえる。

しかし、著者が「一本釣り」されたのは、彼の経歴に加えて、多忙なサラリーマン生活の傍ら、執筆時間を捻出し、地道に努力を続けてきたからに違いない。研究活動の全くない者は、どれほど有名人であっても、特に新設学部では認可などの関係もあり、簡単には認めれらがたいであろう。

著者は、サラリーマンをしながら「勉強する時間」を細切れに、しかし、戦略的に見つけている。
たとえば、、会社近くで泊まる時は、冒頭の「いろいろしがらみがある」高級ホテルではなく、カプセルホテルにするとか、日曜夕方出社して、自分の仕事の段取りを立てるとか(土曜出社だと、平日同様他の案件もこなさなきといけないので、自分の仕事ははかどらないらしい)、また、勉強するための喫茶店は、会社から一駅くらい離れた場所に見つける(近くだと、会社の人間が多く集中できない)など、など。

研究時間がない、と嘆いている人にも(私を含めて)非常に参考になる。

このように、目標を立てて、戦略的に物事を進めることが出来る人が、やはり企業でもそれなりの立場についていくのだろうな、とも思った次第である。
[PR]

by redsunflower | 2008-07-24 08:56 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : http://sunnily.exblog.jp/tb/8690778
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。