土用干し

土用干しとは、梅だけではないということを知ったのは結婚後のことです。

兼業農家だった夫の実家。我が家のとなりは義父がせっせと休日にコメを育てる田んぼでした。

水田と言えば、水。農業には素人の私でしたが、田植えが終わってから少しずつ大きくなる苗を見ながら暮らしていました。

そんな7月末のある日。

田んぼに水がなくなり、土が乾きひび割れているのを発見しました。ニュースで見たことがある水不足の時の田んぼの様子そのもでした。


これは、大変、すわ一大事と、実家にとんでいき、

「お義父さん、た、大変です。田んぼに水がありません。田んぼがひび割れています」とあわてて伝えたのですが、、、

実家にいた義父母や祖母まで一同に大笑いをされてしまいました。


「土用干しと言って、わざとしてるのじゃよ。そうすれば、稲が丈夫になり、病気にかかりにくくなるんじゃ」

と教えられました。

立秋のころには、再び田に水がはられ、そして間もなく稲穂をつけ始めます。やがて、トンボが稲穂の上を舞い始めたら、秋の訪れも近いのでした。

今は、義父も他界し、実家はお米作りをやめました。ただ、住んでいる地域にはまだまだ水田がたくさんあり、この時期土用干しされた田んぼを見るたびに義父のあの時の愉快そうな顔を思い出します。

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by redsunflower | 2015-08-04 17:57 | プライベート | Trackback | Comments(0)

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