「女たちのサバイバル作戦」上野千鶴子 文芸春秋

少し前に読んだ本。最近、上野氏の山梨市の講演会をめぐっていろいろあったので、思い出して書いておこうと思う。

私は上野氏のフェミニズム論者としてよりも、彼女の傍系の著書及び関連著書でその存在を知ったものである。(「おひとりさまの午後」、「男おひとりさま道」「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」)
しかし、これはまぎれもなくフェミニズムの正統派の本である。

新書では考えられない、余白の少ない本でかつフォントの小さな文字ぎっしり。そして分厚い。

強硬派フェミニズムは結婚制度も認めない、らしいが、彼女は母を亡くした後、近くに住む男兄弟ではなく東京にいる娘を頼る父の介護のために毎週末東京~北陸を行き来していた。決して、しがらみからの解放だけを主張しているわけではないのだ。


巻末の結びにかえて、から彼女の伝えるメッセージは明確だ。
日本の政治は女たちに不利な方へ進んで行っている、結果としてその動きを変えられなかったことに座視してしまったことに謝罪している

【「官邸前のデモだって、評判の悪いフェミニズだって、少しは世の中を変えることができるかもしれないのですから。負けるとわかった戦争に突っ込んでいったときのオトナたちのように、「あのとき、あなたは、どこにいて、何をしていたの?」とこどもや孫たちの世代からせめられないように。」】

個人的には、雇用機会均等法の結果、女性差別が結果として固定されてしまった(産業界の知恵が一枚上手だった)という意見に共感せざる得ない。それと、「男性にこびる女性政治家、キャスター」を実名でばっさり批判しているのも、すごい。
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by redsunflower | 2014-03-19 18:48 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

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