東大医学部 医者はこうして作られる 安川佳美

予定していた一日のデータチェック作業が終わった。エクセルチェックは頭はあまり使わない。少し脳を使って(笑)書きたくなったので、昨日に引き続き前に読んだ本を紹介したい。

「東大脳の作り方」の作者による本。そういえば現役東大医学部生の本としてヒットしたと聞いたことがある。本書のアマゾンの評価はとにかく悪い。読めばわかるが「東大医学部は偏差値が一番高いから入学した」と公言する作者、確かに真実なのだろうけどそれを正直に書いているからユニークといえばユニークだ。普通はこんなこと書いたら印象悪いから本音で思っていても本には書かないと思うけど。

医者も人間だから、一度しかない若い時期に自分の私生活を犠牲にしたくはない、ワークライフバランスを大事にしたいと研修医先の病院候補を考えたりしていることも、ある意味正直と言えば正直だ。

ただ、本書の貢献は東大病院の実習が科によって全然レベルも要求水準も異なることを世間に開示したことであろう。読んでいて、単に実習を形だけのお客さん扱いで単位を認めてしまう科もあることにびっくりした。ただ、昨今の某事件で大学院レベルの教育が取りざたされている現在、教育に重視がおかれないのは、やはり問題と思う。(名指しで診療科名を挙げられているので、一度先生方はご覧になればと思う)。

一番興味深かったのは精神科の実習だ。通常なら足を踏み入れることのない隔離病棟の描写がリアルで、作者の観察も鋭かった。ここでも、やっぱり精神科医は拘束時間が比較的短く、QLが保ちやすいとは書いてあったけど。

買って読むべき本とは、正直思わないけど(私も図書館から借りた本)、こういう医師もいるとわかった点では学ぶこともあったと言える。
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by redsunflower | 2014-03-20 19:25 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

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