耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由 ポプラ社 金修琳 著

nature or nurture?

「遺伝か環境か?」という問いはおなじみだけど、作者の育った環境は劣悪、不運等とは簡単にいえないくらい大変だったと想像できる。でも、彼女は現在耳が聞こえないというハンディを感じさせずに外資系に勤務しながら母となった。もちろん人生は平坦ではなく、2度もひどい鬱にかかったこともあった。ただ、彼女のすごいところは自ら「スーパー・ス―リン」と呼ぶように、エイッと言うときは、サバイバルのために前に進もうとすることだ。おそらくそうしなければ生き延びられなかった環境で身についた能力だろうけど、彼女のこの力には勇気づけられる。

入学した超ヤンキー高では、悲惨ないじめを受けないために自分もヤンキーになり、「目立たなく大過なく卒業すること」をめざし、無事卒業したって、すごい戦術と実行力。

言語習得に関しては、軽く触れられている程度だけど、彼女の人生の困難に比べたら言語習得は、興味を持ち努力すればできることなんだから、きっとそれほど大変さはなかったかなと思う。たとえ、聴覚がなくともひとの何倍の努力をすればいいのだから。。

例えシリアスな場面でも、文体は軽い。(ちなみにふりがながふってあるので、小学生でも読める)でも、母との確執をのりこえた経緯など、伝えたいメッセージは胸にちゃんと届く。作者の人となりを感じさせる文章だ。





Amazonの内容紹介より

30歳で外資系一流企業に就職した、変わり種キャリアウーマンの
へこたれないトンデモ半生記!

生まれは、ソウル。4歳で親に捨てられ、6歳で聴覚を失う。
12歳の時、銚子で韓国スナックのママになっていた母に連れられ日本へ。
耳は聞こえず、言葉もわからず、学校ではイジメにあう散々な毎日。
成績もどん底で、なんとか入れたのは地元の超ヤンキー高校だった。
そんな彼女が、なぜ世界へ羽ばたいていけたのか──?
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by redsunflower | 2013-05-08 11:30 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

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