高齢者インフラ

日野原重明先生が先日100歳のお誕生日を迎えられました。
おめでとうございます!067.gif

先生の講演会へ行ったり、著書を拝読しているファンの一人としては非常に嬉しいことです。
それまで、自分が老人になる、というイメージがわかなかったのですが、日野原先生のご活躍を拝見して、「いくつになってもチャレンジする心をもっていることが大切」と思うようになったのでした。
先日NHKで日野原先生の日常生活がドキュメンタリ番組として放送されていました。そこで、初めて日野原先生の奥様が認知症を患っておられることを知りました。もう10年になるとか。

それで、そのあといろいろ思いを巡らせていたのですが、高齢になるとどんなに意欲があっても、気力があっても「高齢者インフラ」が充実していないと社会的な活動が難しくなるのではないかと考えるようになりました。

高齢者インフラとは何か、ですが、私は自分の親が年をとるにつれ、介護までには至りませんが、あれこれサポートが必要になってきた経験から次の3点は必要だと思います。

1.まず、経済力。当たり前ですが、年をとると体が弱る、病院通いも当然多くなります。車で通院できるうちはよいのですが、免許を返上すると公共交通があまり発達していない地域では、当然タクシーも使わざる得ないのが現状です。そのタクシー料金も、田舎では数千円かかることもしばしば。眼科や歯科などを含めると病院通いも結構な回数になります。気軽に病院へかかるには、やはり経済力がなくてはならないでしょう。

2.適切な病院、施設探し。簡単な病気なら良いのですが、命にかかわるような大きな手術をする場合、どの病院のどの医師にかかるか、というのはとても大切なことです。残念ながら地方の病院には、医療機器は立派、でも肝心のお医者様が定着しないなどという病院もいっぱいあります。また、訪問介護のステーションも玉色混合。よい介護サービスを受けるにためには情報の取捨選択が欠かせません。高齢者当人が情報収集ができればいいのですが、ある一定の年齢になればやはり多くの場合無理のようです。

3.身内のサポート
1と2にもかかわりますが、身内のサポートはやはり絶対必要なのが現実です。介護認定の申請でも、市役所が自動的に動いてくれるわけでなく、市役所に行って初めて、相談=>申請=>審査が可能になります。また、高齢者本人が仮に元気でも、その配偶者が重い病気にかかった場合、だれが世話をするのか、ということになるとやはり身内の献身的サポートが必要になるでしょう。日野原先生の場合も息子さんのお嫁さんという方が中心にお世話をなさっているようでした。

充実した高齢者インフラ、将来私の場合、自信ないなあ。してみると、日野原先生の如く生きる人生は難しいのかもしれません。
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by redsunflower | 2011-10-22 10:55 | Trackback | Comments(2)

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Commented by 三ねんせい at 2011-10-22 23:41 x
日野原先生の生き方はすばらしいですね.高齢者インフラとして何がよいのか,親のことを考えても自分の老後を考えても,悩ましい問題です.身内のサポートは必要でしょうね.私の父母は自宅介護でなく老人ホーム,それでも要介護になってから亡くなるまでの十年余り,私は学会に参加せず論文も書かず,旅行せず音楽を聴くことも映画を観ることもなく,親の世話に専念してきました.いま,私自身が老いてしまって就職口のないことに悩んでます.愚痴っぽくてごめんなさい.
Commented by redsunflower at 2011-10-24 18:21
三ねんせいさま。ご両親の介護でいろいろなことを選択せざる得なかったのですね。日野原先生のように高齢者インフラがそろっておられる方はかなり恵まれた環境におられると残念ながら言わざるをえません。どれほど優秀な方々が、親または配偶者の介護で社会的な仕事をあきらめておられるか、、、統計にすれば大きな損失だと思います。しかし、一方「損失」と割り切れるものなのかどうか、、悩ましいところです。