「朗朗介護」 米沢富美子 朝日新聞出版

定期購読している雑誌「いきいき」で紹介されていたので、興味をもち新幹線の駅でゲット。帰りの新幹線の中で、一気に読了。

作者は世界的な女性物理学者。過去にも著書「二人で紡いだ物語」をここで紹介したことがある。



その米沢先生が、ご自身のお母様の介護のために東京から大阪まで新幹線で通われている、というお話であれば、絶対読みたいと思うのも当然。

私も親の介護でいろいろ昨年はきつかった。自分の体調不安定なことに加えて、次々と連続する精神的、時間的な圧迫感。幸い、わが親は今は小康状態であるが、米沢先生のお母様は要介護5、しかも施設すら受け入れを拒むほどの容態が深刻な様子。そのお母様の介護を大阪の妹君とおふたりで24時間、毎日続けておられる。

しかし、理系の米沢先生の文章は、どこかdetachedな筆遣いで、重く感じられない。それが却って、介護を若干でもかかわった者にとっては、事態の深刻さがより伝わってくる。

ご自身も「前期高齢者」である米沢先生は、介護保険の有り難さは認めながらも、その課題、また次の世代が現在の介護制度では、人的にも財政的にも絶対に維持不可能であると指摘されている。

そうなると、「介護難民」が大量発生するのは目に見ている。

筆遣いは軽快でも、重いテーマである。

「朗朗介護」 米沢富美子 朝日新聞出版
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by redsunflower | 2011-04-09 09:25 | 読書録 | Trackback | Comments(0)

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