公開講演会にて

先日某大学の公開講演会に行ってきた.講演者はイギリスの研究者.数年前に彼の論文を読み,とても興味を持った.2時間半以上かけてようやく大学にたどりつくと会場はほぼ満席.一番後ろの補助席があいていたので着席する.

しばらくして,隣の席も埋まった.ふと見てみると,小さな就学前の女の子を連れておられる.ちょっと不安がよぎったが,それでも講演が始まるのを心待ちにしていた.

さて,講演スタート.

不安的中.女の子は隣のお母さんにいろいろ話しかける.小さい声でお絵かきごっこかメモゲームかなにか親子でやりながらお母さんは一生懸命講演に耳を傾けていらっしゃるのだが,その度にこちらの思考は妨げられる.私だけでなく,まわりの聴衆もちらほら何度も視線を投げかけられているが,お母さんはそれに気づかない様子.お母さん自身も時には子供に「うるさいな,静かにしなさい」とか言っておられるが小さな子供に英語の講演会場で聞き分けよと言うのがそもそも無理だろう.ついに,お菓子の袋を「バリバリ...」とし始めた.

「@:;・#%¥:*+...」私の頭の中では思考回路が中断させられ,いろいろな思いが頭をめぐる.

「静かに,っていおうか?」
「いやいや,こちらは大人,我慢,我慢」
「でも,私は今日このために2時間半かけてきてるのよ」
「だから,日本は子供づれて学べないっていわれるのよ」

でも,子供の興味のなさはおさまるどころはますますエスカレートする様子.(そりゃそうだ,子供にとっては3時間も静かに座らせられるのはいい迷惑だと思う)ついに,後ろのブライドをガチャガチャいわせはじめたところで,

「もう少し静かにしていただけません?」

考えるより前に,声が出てしまった.

結論から言うと,結局親子は最後まで講演に残られ,女の子は10分ほど静かになっただけで,相変わらず,周囲に迷惑をかけ,最後はすねて,お母さんに抱っこしてもらい,私の方をにらんでおりました.お母さんはまわりに迷惑をかけたと言う認識は最後までなかったようでした.

後味の悪さだけが残りました.

以前学会で,お子さん連れできておられた方にお会いしました.小学校低学年くらいで,今回の就学前の子供とは比較できないですが,本を10冊くらい持ってきていて,最後まで飽きないように工夫されていました.

子供づれが悪いって言っているのではないのです.ただ,まわりに迷惑になるかどうか,判断してほしいですね.お菓子を与えて「ビリリ..」とか「話しかけてあやすとか」,周囲に迷惑をかけてしまう方法では,時と場を選んでほしいですね.

若手研究者は育児で研究を継続しづらい環境にあるのは事実です.でも,それはそれ,これはこれ,小さな子供をつれて何をしても周囲は好意的であるというのは思い込みでしょう.
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by redsunflower | 2006-03-20 07:50 | Trackback | Comments(0)

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