「マスターからドクターに進むとき、迷いはありませんでしたか」


私のブログを読んでいただいている皆さんの中には、ドクターに進むことに迷っておられるかたがおられるかもしれません。私も、自分が学生の時は大いに迷いましたので、これを取り上げさせていただくことにします。

sachiさまのブログ内、ドクターバトンで尋ねられていました。

1.マスターからドクターに進むとき、迷いはありませんでしたか?

2.学部生の時や修士の時、どうして研究者になろうと思いましたか?


私の場合、大いに迷いました。もともと研究者になろうと思っていたわけでもなし、英語教師としてもっといい授業がしたい、自分の教員としての引き出しを広げたい、それだけでマスターは始めたのですから。研究者なんて、ぜ~んぜん、視野に入れてなかった。第一、英語教育が研究の分野であることすら知りませんでした(汗)。

ただ、マスターで世界の一流研究者の授業にふれ、研究のおもしろさ、醍醐味を実感しました。ただ、それでも、研究者になろうとは思ってなかったし、なれるとは思いもしませんでした。

マスターは、とても充実していたのですが、ドクターなんて「雲の上の人」が行くところだと思っていました。ただ、マスターで終わると、もう勉強が続けられないのは悲しかったし、かといって、ドクターは授業料だけでも、ン百万円かかるし、終えたところで、どうなるか保証もなかったし、体力的にもやっていけるか自信なかったし、とにかく迷いっぱなしでした。

いろいろな方に相談しました。マスターのH先生やアドバイザーのS先生。
アドバイザーのS先生は、「これから人生の5年を考えてごらん。ドクターに進むのと、そうでないのとどちらが5年後にpersonal developmentしているのか。それにね、スタートしてみて、途中でドクターをやめて他にしたいことがあったら、いつでもやめていいんだよ」と、言って、くださいました。

H先生は、ドクターに行かなくても研究はできる、でも続けるのが難しいのが現実。また、一度勉強から離れて、ふたたびドクターに入るのはもっと難しい。多くの学生が結局ドクターに進めなかった例を見てきてる、とも話されました。そして、彼女が言うには、

「いずれにせよ、ドクターを始めるなら、Sアドバイザーがいる間に始めてできれば彼の在職中に終えなさい。彼ほどいいアドバイザーはいないから。彼程の人は、全米中探してもいないわ」。

それでも悶々として決められなかったのですが、私に決断させたのは、義父の死でした。闘病中の義父は、言いたいこともいっぱいあっただろうに、還らぬ人となりました。

人生は短い、いつ終わるかもしれない、後悔はしたくない、

そう感じた私は、やるだけのことをやってみようと思い、ドクター進学を決意しました。そして、
一度決めたら、あとは、猪突猛進、

同居人に

「マスター終わったら、ドクターに行く」と宣言し、
(なぜか、自分で決めるまでは同居人にも相談しなかった。完全事後報告でした。同居人は確か、「行ったらいいやん」と言ったような。。。。)

ちなみに、親兄弟には、「いつ辞めてもいいように」一切報告はなしでした。だから、ドクターを取ってから報告したら、目を白黒させてました(笑)


そんなわけで、研究者がみな、最初から「研究者たらん」としていたわけではないことを知っていただけたらなあ、と思います。
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by redsunflower | 2009-01-18 15:33 | 研究 | Trackback | Comments(2)

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Commented by さーか at 2009-01-19 00:35 x
sachiさんのブログの女子院生です。

金銭的な問題とか 自信のなさとかが災いして
(いやっそれは、言い訳かもしれませんが)

ふらふらしております

一度決めちゃえば 私も猪突猛進できるはずです。

同じように父を亡くしておりますので

人生はいつ終わるかわからないとう言葉は

胸に響きました

自分なりによい道をさぐり

後悔しない様に、決断しようと思います。
Commented by redsunflower at 2009-01-22 12:17
さーかさん。ようこそ。
>自信のなさとかが災いして(...)ふらふらしております。

いえいえ、それは私も同じことです。近頃は、スーパーウーマンでは
ないから、あちこちで悩んで、頭ぶつけて、進んでいく方法しかないもん!と開き直っておりますが(笑)。
さーかさんのご決断が、よりよい人生を送る糧となりますように、お祈りしてますね。